【教師の本音】子供たちの感染増加、休校したほうが良いと考える保護者の方へ

仕事

結論から言います…

お家で子供たちが過ごせるなら学校を休ませた方が良いと考えています。

理由は子供たちの命や心が一番大事だからです。現場の声とすれば、「遠隔授業は、どうしても学校の生授業よりも劣ってしまう。」が、ほとんどの公立教師のレベルだと思います。しかし、学びよりも命の方が私は大事だと思います。誰かが自分のせいで亡くなってしまう心の傷もできるだけさせたくないです。だから、始業式はもうすぐ始まりますが、休んでいいよと全力で伝えたいです。

間もなく新学期がスタートします。スタートしている地域もありますね。

子供たちは久しぶりの学校にドキドキ・ワクワクしている子もいれば、「休みたいな」「行きたくないな」と考えている子もいると思います。

しかし、子供たち以上にドキドキしているのは教師と保護者だと思います。私が勤務している自治体も昨日付で、学級閉鎖・臨時休校に関する方針を保護者の方に情報発信していました。

(ざっくり)コロナウイルス感染拡大防止のための学級閉鎖・臨時休校に関する指針

①学級閉鎖

条件:クラスで1人感染者が出て、感染可能期間に登校があった場合。

期間:PCR検査 ⇒ 陽性 ⇒ 最終接触日から7日間

②学年閉鎖

条件:学級閉鎖が発生した場合。

期間:学級閉鎖が終わるまで。

③臨時休業

条件:複数の学年が学年閉鎖となった場合

期間:学級閉鎖、学年閉鎖の状況に応じて判断

個人的な考えとしては、「命かけてまで登校する必要があるんだろうか」と考えています。保護者の方にも仕事があって、子供たちが学校に行かないと仕事にいけないという状況があるのも理解しているのですが…子供たちが結果的に加害者のような形になってしまったら一生モノの心の傷になってしまうと考えています。

これ以上感染を広げたくないという気持ちが強く、私もできるなら家から遠隔授業をしたいと考えています。しかし、現場のいち教師にそんなことが許されるはずもなく、本当に保護者の方にとって苦しい状況になっていると思います。本気で夏休みを伸ばしてほしいと考えています。

また、お詫びと言い訳をします。

これだけ、「学校休んだ方がよい」と書いていますが、休んだ際に実施される遠隔授業の質は教師の習熟度によって大きく異なります。生の授業と同じレベルでできるカリスマ教師もいると思いますが、ほとんどは授業の様子を流すだけのような形になると思います。

私も1学期から遠隔授業を実施してきましたが、やはり対面でする授業よりも学習効率は落ちます。どんなところで困っているのかわかりにくいですし、同級生との協力や競争もあまりできませんので学力定着という点では弱くなってしまうと思います。保護者の方にお願いばかりになってしまいますが、家庭教師のように隣で子供の学習をサポートしてもらえる環境があるなら最高なのですが…そんなことできる家庭が日本にどれだけあるんだろうか…

そうなってくると、やはり、夏休み延長が命を守るうえでは一番いいのですが、新学期は始まってしまいそうです。できることを着々とやっていくしかないので、校内で遠隔授業の研修をしたり、子供たちのサポートをしていくしかないのが現実です。

もし、このブログを読まれて、子供を休ませるのを迷われている保護者の方がいたら、「ぜひ、休ませてください」と心の底から思っています。正直、休んだからといって、なにも教師は思いません。「ちょっと接続が面倒だ」、「特別扱いできないよ」なんてわけのわからないことをいう教師が世の中にはいるかもしれませんが、本当にそんな人は一部だと思います。

むしろ、どの家庭も積極的に休ませる状況となれば、上に書いたようなことをいう教師はいなくなると思います。是非、新学期を迎えて、少しでも不安だと思われる保護者の方は、学校、休ませるのも一つの選択肢にしてもらえればと思います。

今日も一日、充実した日になりますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました