激動の4月。授業準備もままならない状態で日々が過ぎていきます。
6年生の担任は入学式の指導やら…人間関係を気にしている子への配慮など、ほんまに大変です。
教師も最初の3日間だけは気合十分ですが、そこからヒートダウンしていくことが多いですね。
そんな中でも、理科の授業は、とにかく準備が大変で嫌われがちです。
新学期だからこそ「持続可能な授業づくり」を計画しました。
今回は、6年生の最初の単元、「ものの燃え方」について、板書とともにまとめてみました。
授業の流れ
①ものを燃やす(問題づくり)
②穴があるとよく燃えるのは、空気とどんな関係があるのか?(予想 ⇒ 計画 ⇒ 見通し)
③穴があるとよく燃えるのは、空気とどんな関係があるのか?(実験 ⇒ 考察 ⇒ 結論)
④燃やすはたらきがある気体はなんだろう?(問題作り ⇒ 予想 ⇒ 見通し)
⑤燃やすはたらきがある気体はなんだろう?(実験 ⇒ 考察 ⇒ 結論)
⑥ものを燃やす前と燃やした後の空気は変化するのだろうか?(問題作り⇒ 予想 ⇒ 見通し)
⑦空気中の気体の変化を確かめよう。(実験 ⇒ 考察 ⇒ 結論)
⑧学びを生活につなげよう
1時間目:ものが燃える様子をみて、問題を見いだす。
①生活経験を振り返る
T「キャンプファイヤーをしたり、飯盒炊爨を5年生の時にしましたね?」
T「まきがよく燃えるようにすればどうすればよかったかな?」
C「すき間を空けていたよ。」「うちわであおいだ!」「ジャングルジムみたいに組んだよ。」
②実際に割り箸を空き缶で燃やしてみる
「まきを燃やすのはちょっと危ないので、割り箸を空き缶に入れてもやしてみましょう。」
「気になったことをみんなで確かめていきたいですね。」
(体験活動準備:教科書の準備を参考に)※子供たちは教科書は基本的に見ていません
①金属トレイに空き缶を置いて、転倒防止用の石をいれておく。
※空き缶は、ノーマルタイプと上に穴あき、下に穴あきの3タイプを準備。
②ティッシュを広げて、缶の底にいれる。
③割り箸を2本(1膳)を半分に折って、4本にしてから缶に入れて準備する。
準備ができたら、集めて、やけどしないように安全指導をしました。
・軍手をする
・缶の底にあるティッシュにチャッカマンで火をつける
・髪の毛がもえないように注意する
・缶が熱くなるので、冷たくなるまで触らない などの注意喚起
活動が終わったら、燃え方の違いなどで気が付いたことを、疑問をノートに書く。
準備と片付けが大変で…板書を撮影し忘れましたm(_ _)m
2時間目:実験計画
①(問題作り)前回の体験のふりかえり
・下に穴がある缶が一番よく燃えたよ
・空気を下から送った方が、よく入って燃えやすいんじゃないかな?
・温かい空気は4年生のころ上に行くと習ったけれど関係しているのかな?
②(問題)空気の入り口はものの燃え方と関係しているのだろうか?
※教科書と異なる言葉がたくさん出てきましたが、子供たちの言葉を大事にします。
③(予想)前回の実験の様子やこれまでの経験をもとに予想させる。
理由もセットで書かせることを習慣づけるようにしています。
・燃える時は下から空気が入った方がよく燃えるよ。飯盒炊爨や昔のお風呂なんか、下から「フーフー」していたよね。
・ダンロみたいに、温められた空気は上に上がっていくから、やっぱり下に穴があった方がいいと思う。
・空気の通り道がないと燃え続けられないから、上にも下にも穴があった方がいいと思う。
④(実験計画)集気びんの中でろうそくを燃やす
・空気の流れを確かめたい ⇒ 線香の煙を昔使ったね。
・透明な瓶で煙の様子を見れるようにしよう。 ⇒ 集気びんを紹介する。
・空気の出口を変えたいね。 ⇒ 粘土を使って出口をかえよう。
また、条件制御についても最初に指導しておくといいですね。
・変える条件は、空気の入り口
・変えない条件は、粘土の量やろうそくの大きさ、集気びんの大きさなど
4種類のやり方を子供たちと一緒に考えました。
ア:上下穴なし
イ:上穴のみ
ウ:下穴のみ
エ:上下穴あり
⑤(結果の見通し)実験結果を予想する
アは空気が入らないからすぐに消えると思う
イは空気が入りにくそうだから消えると思う
ウは下に穴があるから燃えると思う。
エは一番空気が入りやすそうだから、燃えそうだね。
など、自分なりの見通しを子供たちがもてるといいですね。
ウが毎年、見通しと違って盛り上がります(^^♪
⑥(結果の整理&考察)ほかのグループの結果も参考に考えをまとめる
他の班の結果も確認しながら、考察していく。
事実から「~だと言える」という風にまとめたいですね。
例えば、煙が瓶に入っていかなかった、だから新しい空気は入らずに燃えることができなかったと言える。など
⑦(結論)クラスで話し合って短い言葉でまとめる。
空気の成分にも一部触れて次回の実験につなげる。
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