学級崩壊の予防策をネットで調べても、指導法がたくさんありすぎて迷ってしまいますよね?
私もたくさんの学級崩壊を見てきましたが、授業をかき乱す子や、いうことを聞かない子への対応は様々です。
個性的な子供たちを前に、同じことを繰り返していてもなかなか効果がありませんが、共通してできることが1つだけあります。
それは、「なるべく闘わないこと」です。
この基本方針のおかげで、学級も落ち着き、毎日17時退勤となり、家族との時間も増えました。
そこで今回は、「なるべく闘わない学級経営」について詳しくまとめていきます。
なるべく闘わない
ここ数年、学校でしんどくなったクラスを経験することが本当に増えてきまいた。おそらく、一生懸命に勉強している教師なら、「やんちゃ」というかわいらしい表現の「言うことを聞かない子」、「反発しクラスをかき乱す子」がきっちりと配置されたクラスの担任になることがほとんどだと思います。何度も何度もその子たちと関わる中で大事だと感じたことは、「なるべく闘わない」ことでした。
やんちゃな子たちは、これまでも他の教師に注意されて怒られて慣れています。「立ち歩いたり」「課題をやらない」なんてことは当たり前で、その事象が起きるたびに怒鳴っていても効果はありません。効果のない指導を続けても意味はなく、さらに関係が悪化して逆効果にすらなってしまいます。
他の子供たちもその現場を見ていると更に最悪です。「指導してもなおさない事実」を見続けることで教師が敗北している姿を見続けることになります。そうすると他の児童も、「この先生の言うことはきかなくていいぞ。」となってしまいます。
だからこそ、私は基本的には、「無視」します。立ち上がろうが、散歩しようが、教室内にいる限りは無視です。そして、その子が目立たないぐらい、他の児童も散歩できるような授業に変えています。とにかく気になる子以外の児童をどんどん育てて勉強の意欲を高めていくことを重視します。
教師はまじめな人が多いので、気になる児童をどうにか改善しなければと…躍起になってしまい、クラス全体が沈没することは「学校あるある」ですので自分では、気を付けるようにしています。
しかし、無視、無視、無視と続けていても改善はされませんし、危険すぎます。
だから例年、最初に次のような約束をしておきます。
約束は1つだけ
約束することは、児童の個性によって違うのですが、基本的には「友達に迷惑をかけない」ということにしています。
たくさん約束しても覚えられないので、一つだけ約束するようにしています。問題点を言い出すと数えきれないので一番大事な約束を2人で決めて、評価を続けていくことを大事にしています。
また、約束事は管理職・保護者とも共有して守れなかったときの対応などは事前に確認しています。(教室外での学習なども視野に入れて、支援の先生についてもらったこともあります。)
約束が決まったら、後は守れているか毎日評価して、褒めて褒めて褒めまくる日々を続けていきます。
幸いなことに、約束を何度も破って荒れていくことは、経験していません。
「○年生の時より、めっちゃ成長しているやん」、「先月よりも伸びたね!」など声をかけていくだけですが、行動はどんどん改善されていくことが多いです。
授業で勝負する
「無視すること」と「約束を1つする」の2本柱がやんちゃ君への基本対応策なんですが、どの教師も口にする大事なことは「授業」です。
どんだけさわやかで、優しい先生でも、授業がつらいと子供たちは45分間我慢する修行の時間になってしまいます。特にやんちゃ君は、我慢できないからこれまで様々な教師に注意されてきているのです。
そこで、最後はやんちゃ君を巻き込む、簡単な授業改善のポイントです。
やんちゃ君は集中できる時間が短いです。とにかく短いです。世の中には様々な短時間メソッドがあるので短いコンテンツをどんどん入れていって、子供たちが楽できない状況を作ることが大事ですね。(体操や、スクワットなんかも授業の途中に取り入れてやることもあります(^^♪)
また、やんちゃ君以外の子が楽しみながら授業に取り組んでいるかも大事です。やんちゃ君は周りの雰囲気をよく見ています。全員が、集中して取り組んでいる中だったら、やんちゃ君も引っ張られます。その為の、ワークシートの準備やつまずかないような支援には時間がかかってしまいますが、全体が落ち着くための投資と考えれば他の業務よりも優先度は高いかもしれないですね。
今回は、やんちゃ君との出会いを振り返りながら自分の大事にしていることをまとめました。これから出会う未来のやんちゃ君対策になればと思います。
皆様にとっても、今日が充実した日となりますようにm(_ _)m
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