「2学期になって、柔らかい雰囲気のクラスになりましたね。」
家庭科の先生が、おもむろに話してくださりました。連休前の金曜日で疲れた体でしたが、精神的に上向く一言に感謝です。
今年は、去年度、何人もの先生が授業支援に入っていた学年崩壊を担当しています。
緊張感をもって挑んだ4月が懐かしく、半年の月日が子供たちの心を落ち着けてくれたのかもしれません。
現在は、平和な日々を取り戻しつつあると思っています。家庭科や外国語の専科の先生の授業を後ろで見ていても意欲的に活動する子供たちの姿に安心ています。
しかし、ここで気を抜いてはいけないと土曜日の朝に、改めて気合を入れたところです。
さて、教科書が変わってから久しぶりに担当する5年生です。『よりよい学校生活のために』(光村図書)という、ちょっと重苦しそうな単元をこれから実践していきます。
中身を見てみると、「学校生活の困りごとを話し合いながら、解決してこう!」という内容でした。
これまでも、国語の授業以外に話し合いの場面を大量に設けていたので、この単元は「すんなり実践できそうだな~」と甘く見てしまっている自分がいます。
教科書しか見ていないのでこれから深めていかなければなりませんが、授業を構築するなら以下の流れで実践してきます。他の方の実践も勉強します。2週間後かな…
ほぼ、教科書と同じ流れなのです。しかし、学校生活の課題となるといきなり意見も出てこないと思うので、コモリ学級ではいつもしているコミュニケーションゲームを導入に活用しようと計画しています。
個人的に本単元で重視しているのは、相手の話を受け止める力です。相手の話も聞きながら、議題について意見を高めていってほしいからです。
学級崩壊しているクラスは、話し合いどころか「自分のわがまま」だけを主張するようなクラスになってしまっていますので…
プロフェッショナルで有名な菊池先生著書にあったコミュニケーションゲームの中に、「でもでもボクシング」というゲームがありました。
2人1組で取り組むゲームです。ちょうど、2学期から空いた時間に話し合いの練習として取り入れていたのでコモリ学級バージョンのゲーム方法を紹介します。クラスの柔らかい雰囲気の一助にもなっているかもしれないと期待しています。
テーマは、朝の会などで日直がいつも決めています。
例えば…お米とパン、肉と魚、海と山、プリンとヨーグルト、算数と国語…
まぁ、ご飯系か、勉強系が多いです。個人的には、もっと遊びのあるテーマが好きなのですが、それはクラスの実態に合わせてもらえればよいと思います。
そして、じゃんけんをして勝った方から話していきます。(勝った方が○○と最初に自分の意見とは違っても立場を決めて話し合いゲームを行っています。立場が明確な方が話し合いがスムーズに進むと考えています。)
次が一番のポイントだと考えます。意見を受け止めるという点です。
じゃんけんに負けた子は、以下のような流れで意見を受け止めます。そして、次は勝った子も意見を受け止めて反論します。
という風に制限時間まで、話し合いは続いていきます。でもでもボクシングというと、反論ばかりが目立ってしまいます。しかし、個人的にはこの受け止める「たしかに、」が重要だと考えています。
相手の話を聞いていないと、同意もできないです。相手の意見に正対して反論することで子供たちの聞く力・話す力が伸びていくと考えます。更には、相手が自分の話を肯定してくれるという安心感が教室に生まれてくると思います。
良い授業案を考えるのはとてつもなく大事だと思いますが、私はとっても苦手です。その点に関しては、全国の先生が、日々良い事業例を紹介してくださっているので、そちらを参考にしながら…
私は、自分の学校の子たちが安心して学校に来れる学校づくりの実践例を増やしていければと考えています。
安心して過ごせる教室は、安心して過ごせる職員室・会社・社会にもつながる活動だと思います。
教師だけでなく、日本人が相手の意見を受け止められる人が増えていけばいいなぁと、土曜日の朝に思いました。
皆様にとっても、今日が充実した日となりますようにm(_ _)m
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