特別支援学校教諭の免許を取得しようと、佛教大学の免許法認定認定通信教育の講座を受講しました。
必要単位は、以下の通りです。(佛大の資料を引用)
5つの講座に関して書籍を読んで、レポート書いて、試験を受ければ単位が取得できる流れです。
正直、本を読むだけですので力の向上は自分次第になってしまいますが、忙しい小学校教諭が免許を取得することを考えると仕方がないような気もします。
個人的には、自分のペースで学べるのでありがたかったです。
今回は、病弱教育総論に関するレポート&試験対策をまとめました。
レポート課題(病弱教育総論)
レポート課題、および提出したレポートは以下の通りです。
【レポート課題】
病弱教育の対象疾患と現代的課題をまとめた上で、病弱教育の意義を述べなさい。 病気の子どもの心理について述べた上で、どのような支援ができるかを述べなさい。
当然、自力で解くなんてできませんし、参考図書も指定されていますので、その本に準じたものをまとめました。この本が結構、高価です。メルカリやアマゾンにも中古はなぜかほとんどありません…
留意点も記載されていて、その流れに沿ってレポートをまとめていきます。
【留意点】
テキストや文部科学省の教育支援資料を中心に設題の理解に必要と思われる文献を主体的に熟読し、病弱教育の対象となる子どもについて理解するよう努めること。以前と比べて、病弱教育の対象疾患にどのような変化があるのかについても言及すること。テキストを引用するだけではなく、テキストをどのように理解したのか、また設題に対する受講者自身の考えについても言及してほしい。
・項目を立て、見出しを書き、読み手にもわかりやすいリポート作成をすること。
・テキストをまとめるだけでは不十分であり、テキストでの学びをもとに、受講者自身がどのように考察したのかという点にも言及すること。
・引用箇所、引用文献について明確に示すこと。
・文字数を大幅に超過したり下回ったりしないこと。
という点に注意してまとめました。
以下、提出したレポートです。参考にしていただければ幸いです。
病弱教育の対象となる児童生徒の症状を要約し、その現代的な課題をまとめた。また勤務校での事例を挙げながら病弱教育の意義について以下にまとめる。
1.病弱教育の対象児童生徒の症状、及び現代的な課題
文部科学省HPには、病弱教育の対象となる児童生徒の症状について、以下のようにまとめられている。「病弱も身体虚弱も、医学用語ではなく一般的な用語である。病弱とは心身の病気のため弱っている状態を表している。また、身体虚弱とは病気ではないが身体が不調な状態が続く、病気にかかりやすいといった状態を表している。」
つまり、病弱および身体虚弱の児童生徒の中には、医師や看護師、心理の専門家等による治療だけでなく、学習への不安、病気や治療への不安、生活規制等によるストレスなど、心身の状態を踏まえた教育を必要とする児童生徒が対象となる。
- 病弱教育の対象となる病気
古くは結核などの感染症が主であったが、医療技術が進む中、感染症から長期間の治療を要する慢性疾患が大部分を占めるようになった。近年は、入院期間が短期化しており、入院中に教育をうける児童は減少している。しかしながら、小児がんのような小児慢性特定疾患治療研究事業の対象や、行動障害を引き起こす精神疾患の児童生徒などが病弱教育の対象となる。以下、病弱教育の対象となる病気の例である。
①気管支喘息 ②腎臓病 ③筋ジストロフィー ④悪性新生物
⑤心臓病 ⑥糖尿病 ⑦血友病 ⑧整形外科的疾患
⑨てんかん ⑩重症心身障害 ⑪アレルギー疾患 ⑫肥満症
⑬心身症 ⑭うつ病などの精神疾患 など
- 現代的な課題
病弱児の就学先を決定するにあたっては、障害の程度や病気の症状だけでなく、日々、大きく変動する病気の症状や治療の見通し、関係する医療機関の施設・設備や教育体制の状況などを踏まえて判断する必要性がある。特に現代は、入院の短期化や退院後も引き続き配慮や支援が必要とする児童生徒が増えている。心身症やうつ病などの精神疾患をもつ児童生徒も増えており、病弱児を取り巻く環境は大きく変わってきている。このような病弱児を取り巻く環境や1人ひとりの病弱児のニーズを踏まえて、学びの場を決定していく必要性がある。
病弱教育の対象となる児童は、入院中のものに限定されるわけでなく、院内学級以外にも以下、3つのケースで場合分けをすることができる。本レポートでは、勤務校での実践経験をもとに考えを記載する。
2.勤務校における病弱教育の意義
先述したが、病弱教育の対象となる児童は、入院中のものに限定されるわけでなく、院内学級以外の児童も対象である。本レポートでは、勤務校での実践経験をもとに考えを記載する。
現在、担任をしている学級内にも病気に苦しむ児童は在籍している。教育計画を立てていく中で、対象児童以外の児童生徒の教育環境整備にもつながると考える。
対象児童の健康面や安全面等に留意しながら学習環境を整える。登校できない場合の家庭学習や保健室登校をした際はGIGA端末を活用した遠隔授業を実践している。また、教室で授業を受ける場合は、座席の配置や休憩時間の取り方など配慮している。このようなことは、対象児童に限ったことではなく、他の児童への配慮ともなることが多い。
子供たちの1人ひとりのニーズに合わせた教育を実践することで、「みんな違って、みんないい」という思いを大切にしてそれぞれのよさを様々な子供たちの教育に活かしていくことができる。重要なのはそれぞれの子どもたちが授業内容を理解し、「授業に参加している、ついていけている」という実感・達成感を持ちながら、充実した時間を過ごせることという点だと考える。教師が心がけることは、子どもの困り感を解消し、それぞれのニーズに対する支援をしていくことである。安心感のある、みんなが参加できる学校づくりを目指してインクルーシブ教育を実践していきたい。
急いで書き上げたので、内容はちぐはぐな部分もありました。しかしながら、以下の感じで優しいフィードバックもいただいています。ここに満足せずに、試験に向けて勉強していくことが大切ですね。
今後も、自分の為の勉強ですし、精進あるのみですね。
試験の内容(病弱教育総論)
オンラインで自宅で受験できたのが本当にありがたかったです。
それでは、課題と自分なりの答えを紹介します。
(試験問題)
病気の子どもの心理について述べた上で、どのような支援ができるかを述べなさい。
(自分なりの解答)
病気の子どもは様々な心理的負担を抱えている。医師や看護師、心理の専門家などによる治療だけでなく、学習への不安や病気や治療への不安、生活規制等によるストレスなどがあげられる。そのような負担を抱えた子どもに対する支援について、勤務校での実践も含め論ずる。
1.病気の子どもの心理的負担
障害の程度や病気の症状だけでなく、日々、大きく変動する病気の症状や治療の見通し、関係する医療機関の施設・設備や教育体制の状況などによって子どもの心理的な負担は変わってくる。特に近年は、入院期間の短期化が進み、それに伴い退院後も継続的な支援が必要なケースが増えてきている。心身症やうつ病などの精神疾患をもつ子どもも増えてきており、子どもたちを取り巻く環境は大きく変わってきている。一人ひとりのニーズを踏まえて学びの場を調整していくことが支援として大切である。指導の対象となる子どもは入院中に限定されるわけではなく、院内学級以外にも支援をしていかなくてはならない。以下、勤務校での実践をまとめる。
2.勤務校における支援例
現在、担任をしている学級にも病気に苦しむ児童が在籍している。友達との関係も良好で、目立った学力不振はないが特定の科目で困り感があると相談を受けている。不登校傾向が顕著となる中でできる支援を保護者や関係機関と模索している状況である。対象児童の教育計画を立てていく中で、対象児童以外の教育環境整備にもつながると考えている。
対象児童の健康面や安全面に留意しながら学習環境を整えている。登校できない場合の家庭学習、保健室登校をした際にはGIGA端末を活用した遠隔授業を実践している。また、教室で授業を受ける場合は座席の配置や休憩時間の取り方なども配慮している。このようなことは、対象児童に限ったことではなく他の児童への教育的な配慮ともなっていることが多い。
子どもたちの一人ひとりのニーズに合わせた教育を実践することで、「みんな違って、みんないい」という思いを大切にしてそれぞれの良さを様々な子どもたちの教育にいかしていくことができる。重要なのは、それぞれの子供たちが授業内容を理解し、「授業に参加している。ついていけている。」という実感・達成感をもちながら、充実した時間を過ごせることという点だと考える。教師が心がけることは、子どもの困り感を解消し、それぞれのニーズに対する支援をしていくことである。安心感のある、みんなが参加できる学校づくりを目指して、病気の子どもも参加できるインクルーシブ教育を実践していきたい。
という内容を専用の画面で直接入力していきました。
試験の結果(病弱教育総論)
なんやかんやで、無事に認定いただきました。
特別支援教育について多くの方の理解につながればと祈っています。
勉強頑張ってください。
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