図工の指導法をネットで調べても、たくさんありすぎて迷ってしまいますよね?
私も様々な指導書を見てきましたが、カリスマ的な技術が多く自分では再現が難しいものが多い印象です。
芸術的な指導術が多い中で、山口県の河田孝文先生が編集されていた本がとても再現しやすかったの紹介させていただきます。
私自身は絵をかくのもとてつもなく苦手なのですが、子供たちにはそんなこと関係ありませんよね。
どの子も、自信がもてる描画の時間としたいと思い本とブログをまとめます。
下描き準備
5年生に「自分の好きな秋」をテーマに風景画を描く授業を計画しています。11月に地域で開かれるお祭りで掲示される予定です。自分たちの地域に関連する景色をイメージして風景画を描く予定です。
おそらく、ほとんどの児童が…なかなか景色をイメージして描くのは難しいです。
1.風景を写真で用意する。
そこで、学校の近くの写真などをたくさん用意して下描きを描けるようにしていきたいです。福岡県の江口儀彦さんが本書の中で紹介されていたポイントは2つあります。
①、②、③ともに子供たちが描きやすい工夫となっている、単調な作品にしない為にも準備の大切さを改めて感じます。
2.写真を画像編集する
さらに、用意した写真を画像編集ソフトで白黒加工、鉛筆書き加工を施します。
写真が線のみになるので、子供たちが下描きの練習をするときにストレスなく練習できます。
下描き
- 名前ペンで白黒写真をなぞる
- なぞり画をみながら、画用紙にうつす
1度、写真をなぞることで形を子供たちはとらえやすくなります。教師も苦手な子の練習の手伝いをできるのもなぞりがきの良いところだと思います。「写真を写すなんて邪道だ」と思われる方もいると思うのですが、今回の授業は図工の時間ではなく総合の学習として子供たちが自信をもって描けたら良いと思っていますのでご了承ください。大人も実際に絵をかくときに写真を見たり、上手な絵を参考にしたりすると思います。
色塗り
図工の時間は色塗り中に「ぼー」っと見てしまう教師もいると思うのですが、ここが一番のポイントです。「ぼー」っとしている間に事件が多発します。机間指導しているあいだに、未然に事件を防がなければなりません。「説明してもできないのが当たり前」ぐらいに思っていないといけないですね。
色塗りの仕方は今回の風景画は以下の4点に注意しました。
- 水を多めな色づくり
- とんとん3刀流描画
- ティッシュで吸水
色塗りが苦手な児童はべたべたと絵の具を塗ってあっという間に完了してしますことが多いですよね…下描きまでよかったのに…という悲劇を何度も経験してきました。そこで、水を多めに「ジュースかな
」っとなるぐらいに薄めて塗り進めていくことで失敗を防げます。
また、べたべた塗りを解消するためにも点描で塗るように指導しました。同じ色を塗るにしても、明るめ、通常、暗めと3段階で色を作り、とんとんと塗り込んでいくことで芸術的な作品が生まれてきます。
最後に水が多めですので絵の具が混じり合ってしまいます。そこで、机間巡視をしながら色を塗ったらティッシュで押さえ吸い取ることもしました。ここまで手を尽くせば、きっと感動的な作品が生まれると期待している状況です。また、出来上がったら作品を更新したいとおもいます。
指導の工夫
最後に本で紹介されていた、プチ工夫をいくつかまとめておきます。
①下描きの工夫:奥に行くほど、細くなる
②色塗りの工夫:近くの物は濃く塗る、遠くのものは薄く塗る。
③雲の描き方:下描きでは雲は描かない。雲の形を残しておく。
④影や汚れをつける:濃い色やコンテを使うと立体感がでる。
と…細かい指導がたくさんあるのですが、総合の時間に専科でない不器用教師が指導するには、今回勉強した指導手順は自分にぴったりだと感じました。
まずは、子供たちが絵を描くことに自信をもって取り組めるように写真を準備して、なぞるところから始めていきたいと思います。
今日も一日、充実した日になりますように。
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