家に帰ると、定期購読の雑誌&中村先生の本が届いていました。
表紙にびっくりです。
これから魔のシーズンに突入していく中で、全国の学校で学級崩壊対策が練られていく感じがしますね。
ブログを読まれている先生方の中には、「自分は大丈夫」と思っているかもしれませんが…同じ学校の中で学級崩壊が起これば、少なからず業務のしわ寄せは自分にも降りかかります。
私も火消し役みたいな役回りの年齢に差し掛かってきておりますので、改めて雑誌や書籍を通して大事なことをまとめました。
①教師のレベルは関係ない
様々な教師が学級崩壊に対して対策や手立てをまとめられています。しかし、どんな先生であっても…
・クラスのキーマンと相性が合わない
・クラスのキーマンの保護者と相性があわない
ということは、人間ですので必ずあります。そして、相性でかたずけられる問題ではないですが、世の中の問題なんてほとんど人の好き嫌いで決まってしまいます(自民党の総裁選だって同じです…)。
「この先生が…学級崩壊?」みたいなことを何度も見てきました。すべてを知ったベテランの先生にだって学級崩壊は起きてしまうのが現状で、中村先生の本にも記載されていましたが、学級崩壊は運の悪い宝くじに当たったようなものです。
②学級崩壊は立て直せない
そした、学級崩壊がおきた後、立て直せた場面を私は一度も見たことがないですし、聞いたこともありません。一度崩れた、信頼関係を立て直すのは不可能だと思います。
ここでも、好き嫌いですべてが決まります。嫌いになった教師がどれだけ頑張って手立てを打っても子供たちにとってはすべて気持ち悪い対象となってしまいます。どれだけ熱量があっても嫌いに人に付きまとわれたらいい気持ちは絶対にしないものです。
もし、学級崩壊をしてしまったら特効薬のようなものはありません。管理職に責任を取ってもらって自分は耐え、しのぐしかできないものだと思います。学級崩壊を起こした担任の話を子供たちは誰も聞きません。だから、苦手な児童の指導は他の教師に押し付けて組織で対応してもらうしかありません。
何度も書きますが、学級崩壊はどんなに力がある教師でも起きてしまう事件です。教師の力不足で片づけてしまっても誰も幸せにならないです。学校全体でサポートしていくしかないので、管理職のせいにしてしまえば心も楽になるでしょう。
③学校以外では子供を忘れる
学級崩壊が起きてしまったら、もうあきらめるしかないです。真面目な先生ほど24時間ずっと自分のクラスのことを考えてしまいます。何度も書いていますが、何をしても効果はありません。策略を考えるだけ時間の無駄です。考えれば考えるほど、心も体も壊れていきます。
心と体を壊さない為には、教育以外の「趣味」をもつことです。先生以外の仲間がいれば、気分転換になりまる。学校以外の逃げ場があれば心が壊れることもありません。「1年たてば、楽になる」と考えて趣味の時間に充てることも大事な生き延びるための技となります。
私も現在、趣味を増やそうと心理学や、瞑想など、怪しげな分野に興味がむくむくと膨らんでいます。教育のことばかり考えていたら頭でっかちになって「遊び」が全然ない人間になってしまいます。
まだ学級崩壊していないのであれば時間があるときに自分の好きを見つめてみることもよいかもしれませんね。「趣味」は、きっと本業の「教育」にもいきるはずです。
長々と書いてきましたが、もし、現在、学級崩壊の兆しがある先生は、全力で逃げて他の先生に気にせず助けてもらうことが一番の得策です。自分の一人の力なんて本当に大したことありません。誰でも学級崩壊する可能性があるのです。だからこそ、困ったら、気にせずヘルプを出します。責任はすべて管理職です。
助けてくれなければ、その管理職の評価が教育員会によって下げられるのです。だから助けてくれます。同僚も、助けてくれなければ結局、自分たちがしんどくなるので助けてくれます。ですから、悩まずにどんどん、「助けて!」と発信することが一番、子供も大人も落ち着きます。
学級崩壊を体験している教師、これから体験するかもしれない教師の助けになればと思います。
皆さんにとっても、今日が充実した日となりますように。
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