特別支援学校教諭の免許を取得しようと、佛教大学の免許法認定認定通信教育の講座を受講しました。
必要単位は、以下の通りです。(佛大の資料を引用)
5つの講座に関して書籍を読んで、レポート書いて、試験を受ければ単位が取得できる流れです。
正直、本を読むだけですので力の向上は自分次第になってしまいますが、忙しい小学校教諭が免許を取得することを考えると仕方がないような気もします。
個人的には、自分のペースで学べるのでありがたかったです。
今回は、知的障害教育総論に関するレポート&試験対策をまとめました。
レポート課題(知的障害教育総論)
レポート課題、および提出したレポートは以下の通りです。
【レポート課題】
- 知的障害児の実態把握のあり方について、自分の意見を交え述べよ。
当然、自力で解くなんてできませんし、参考図書も指定されていますので、その本に準じたものをまとめました。この本が結構、高価です。メルカリやアマゾンにも中古はなぜかほとんどありません…
留意点も記載されていて、その流れに沿ってレポートをまとめていきます。
【留意点】
- テキストをよく読むとともに、できるだけ最新の参考文献・資料・情報にもあたり、広い理解を得た上でリポートを作成するよう留意すること。
という点に注意してまとめました。
以下、提出したレポートです。参考にしていただければ幸いです。
児童生徒の障害の状況は、一人一人異なっている。よって、必然的に指導内容や指導法を一人一人のニーズに合わせて行っていくことが大切だ。当然、一人一人の実態把握のあり方が重要になってくる。本リポートでは、実態把握のあり方を5つの観点でまとめながら、自身の勤務校での事例を踏まえ自分の意見をまとめていく。
1.実態把握のあり方
(1)基本的な実態把握の考え方
「知的障害」という障害名にとらわれることなく、一人の子供として受け入れ児童生徒本来の姿を見出すことが大事である。また、「できないこと」を探していくのではなく、肯定的な側面から児童生徒を理解することが大切である。「できること」「できそうなこと」を知ることが実態把握の基本的な考え方となる。
(2)実態把握の観点
実態把握は、以下の4つの情報を総合的に判断していかしていく必要性がある。
・医学的な情報:医療機関による診断名や病気の有無、医学的検査結果、薬の服用、発作の有無等
・心理学的な情報:知的・社会性・運動機能の発達の状態、心理的な安定状態
・保護者からの情報:成育歴や教育歴、家族構成や家庭環境、学校に期待すること
・教育的な情報:基本的な生活習慣、学力や学習上の配慮事項
(3)実態把握の方法
実態把握は、調査、観察、検査の3種類の方法を活用することが多い。
・調査:面接やアンケートにより実態把握を行う。主に「保護者からの情報」や「医学的な情報」を得る時に活用される。信頼関係を築きやすいが、受け身の情報となることが多く、正確でない場合もある。
・観察:行動観察によって実態把握を行う。言語表出の少ない児童生徒も対象となり、教育的な情報を得ることができる。主観的な理解にならないように配慮が必要である。
・検査:目的に合わせて検査によって実態把握を行う。客観的、科学的に診断でき、深層心理が診断できるが、数値を過大評価してしまわないように、検査の限界を自覚して利用することが大切である。
(4)実態把握の留意点
実態把握をするだけではなく、これらの情報をもとにして、一人一人にあった指導をしていくことが大切である。「できないこと」に着目するのではなく、「できること」「できそうなこと」を発見していくためにも子供との関わりが重要となる。また、一時期に、1人の教師だけで実態把握を行うのではなく、成長していく子供を複数の目で見守り続けていくことが大切だと考える。
2.勤務校での実態把握の事例と自身の考え
現在、勤務する小学校における実態把握の事例を紹介する。勤務校でも知的に障害をもつ児童が在籍しており、通常学級担任と特別支援学級の担任が連携して指導している。
特別支援学級の児童以外にも、認知発達の偏りや教科間の差が児童はどの学年にもみられ、実態把握の重要性を感じている。「やればできるのに、やらないだけだ」とみなされてしまう。例えば、文字を書くことが苦手な子どもは字が丁寧でないことがあるので、その子どもの実態を把握し、頭ごなしに叱ったりしないようにしている。漢字練習などの反復練習でなく、友達に手紙を書くなど楽しみながらできる学習を取り入れ、動機づけ大切にした指導が大事だと考える。書くこと以外にも、一人一人の発達を見極め、少しずつ課題を達成していくことで、発達を促していきたい。
また、児童の実態把握をする上で家庭環境への配慮も重要だと考える。核家族や、父子家庭、母子家庭の増加など、家族形態が多様化している。このような実態を踏まえながら、放課後の個別指導や、授業内での学び合い活動など子供たちの実態に合わせた指導に取り組んでいる。
障害だけではなく、年齢や性別、家庭環境などの様々な実態を把握し、インクルーシブ教育の実現に向けて努力していくことが大切だ。子どもたちの多様性を尊重し、精神的にも、身体的にも最大限まで発達できるよう支援していきたい。
急いで書き上げたので、内容はちぐはぐな部分もありますが、以下のような感じで合格はいただきました。ここに満足せずに、試験に向けて勉強していくことが大切ですね。
急いで書いたレポートはこれぐらいのフィードバックしか受けないのかもしれません。
ちょっと切ないですが、自分の為の勉強ですし、精進あるのみですね。
試験の内容(知的障害教育総論)
現在、準備中
講義の結果(知的障害教育総論)
無事に認定いただきました。
後日、リライト予定。
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