【5年生】卒業式練習① 最高学年への自覚をもつための指導

仕事

来週から、本格的に卒業式練習がスタートします。

コロナの影響もあり、短時間の式典となりますが、この経験をもとに5年生を「最高学年」へと自覚させることが担任としての最後の仕事と考えています。

会場準備作業もあるので、そこに向けて準備できるように練習初日の流れを計画しました。

同じように5年生担任をされている方の一助となればと思います。

卒業式は誰のためにあるか

6年生を担任しているときは、「卒業式はお家の人の為」と語ることが多いです。

しかし、5年生に対しては、「6年生とお家の人の為」と伝えています。こんな感じで伝える予定です。

【練習開始の語り】

「卒業式は、6年生とそのお家の人のためにあります。みなさんのためではありません。」

「自分の為に頑張るのはあたりまえ。人のために頑張れるのが最高学年です。」

「これまで高学年として、学校の為に様々な経験をしてきました。」

「そして最後の仕上げとして、卒業式で6年生とそのお家の人のために行動することで、最高学年に成長します。」

6年生とそのお家の人のために頑張って、最高学年に成長していきましょう。」

この話は、教室でも、式場でも何度も話しています。

正直、本校の卒業式では、コロナ対策もあり5年生は座っているだけです。代表児童が一度だけ、話しますがあとは黙っているだけです。

しかし、この黙っているだけのことが私も、5年生も苦手です…子供の時何度も叱られました…

ですので、その点に注意しながら寄り添い指導を行います。昔、5年生を担任した時、一方的な指導をして雰囲気を悪くさせすぎたので、今年は子供たちの大変さに配慮している雰囲気も出しながら指導をしていこうと思います。今年の配慮ありパターンのセリフは下のような感じにする予定です。

「1時間弱、ずっとじっと黙って座るのはとっても大変です。しかも、目立たないように姿勢よく、動いてはいけません。本当に大変です。私もじっとしているのが苦手だからよくわかります。しかし、その大変さは6年生やお家の人のためです。誰かのために我慢できてこそ最高学年です。大変ですが、6年生やお家の人のために頑張れる姿を後ろから応援しています。」

動きのない活動は大人も、子供もしんどいものです。

今週末には、上記のような指導をしながら、座り方、立ち方の指導をしていこうと計画しています。

座り方の指導

更に、地味な指導が続きます。厳かな式典を演出するためには、座り方・立ち方に統一感が必要です。

「座りましょう」・「立ちましょう」では、そろいません。

ですので、具体的に美しい座り方・立ち方を指導していきます。

【座り方指導事項】「セリフ」

①地面に足の裏をつける:「ペタッと地に足付けます」

②背もたれは使わない:「一番背が高くなるように背筋を伸ばします」

③ひざ(男子)こぶし1つあける。(女子)くっつける。

④手の形(男子)グーにして膝の上に置く。(女子)手を開いて、重ねて、膝の上に置く。

座るというだけでも、4つの項目があります。この点を個別に評価して、子供たちに緊張感とできている感を演出することが大切ですね。

「さすが、最高学年。○○さんはすぐに、行動できますね。」

「○○さんは、足がきれいだ。いわれた通りの形になっていますね。」

「○○さんの足は違います。いわれたことは、ちゃんとします。」

いわれて嬉しいのも、言われて響くのもやはり、個別の評価。

6年生の練習でも個別で名前を呼んで、評価をすることで当事者意識は高まります。

その後、卒業式の流れ通り通します。(10分程度)

全く動かなかったら、褒めます。コロナの影響で1時間弱と短くなったとはいえど、子供たちにとって動かないことはかなりしんどいことです。

最初の練習で、緊張感をもち、「自分たちはできる。学校の代表だ。」という意識をもたせるために細かくい点にもこだわりたいものです。

立ち方の指導

座る練習が終わり、10分間練習もクリアできれば、次は立ち上がる練習ですね。

「皆さんは、在校生の代表として、最高学年として出席します。だから、卒業式では、在校生と呼ばれます。在校生、立ちましょう。」

と指示を出します。明日、実施予定ですが、何人か不安な児童が…

「動きません。足は気をつけのままです。手を横に伸ばすだけです。」

この一言だけで一発で終わらせたいと思っています。

座るときも同様にしたいですが、音を消して座れるかがポイントです。

ガタガタ音がする着席ですと、式の雰囲気を壊してしまします。

「皆様、お座りください。」(ガタガタ…)

「やり直します。1秒で音を消しなさい。1秒でできる人は0.5秒で消しなさい。」

やり直し、褒めるを繰り返していきます。

まとめ

5年生にとって、卒業式は、座り方、立ち方が中心の地味な指導です。

しかし、5年生担任にとっても来年へのバトンパスをうまくつなぐための大切な指導だと考えています。

人のために頑張れるのが、最高学年」をキーワードに、卒業式を成功させて、素敵な最高学年へと成長していってほしいと願っています。

年度末、残り11日となりました。

昨日も研修や会議で忙殺されて…新年度の提案にも追われて…忙しや忙しや…

しかし、心を亡くしてはいけませんね。いつも「一時に一事を大切に」と自分に言い聞かせよう。

今日も一日、充実した日になりますように。

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