例年、成績処理に追われることがこの時期はとても多いです。
ほとんどの教師が…「評価どうしよう…」「所見を書くのが大変すぎる…」など、
子供たちや保護者の方がどれだけ見るのだろうか…という成績表の作成に追われます。この成績表づくりがとってもデリケートでしんどい作業です。近年、教師の業務改善の流れを訴える声が増えてきて、大分業務が軽減されてきました。昔は、すべて手書きで書くなど、今考えると信じられない大変さがあったと思います。これからもさらなるデジタル化を進めてほしいと願っています。
さて昨日は、突然の警報発令で子供たちが途中で帰ることになったので、子供への声掛けについて勉強する時間ができました。「子どものレジリエンス研究会」代表の上島博さんがまとめてらっしゃった、「わくわく先生の1・2・3」について勉強したことをアウトプットします。
子供たちの立ち直りについて、声掛けの仕方で成果が大きく変わってくるという趣旨でした。子供の問題行動や荒れのサインに対する教師の関わり方の重要性を改めて認識する機会となりました。
教師の声掛けパターンには3つのタイプがあるとまとめられていました。
教師の声掛けパターン
①がみがみ先生
②ちやほや先生
③わくわく先生
①の教師は、即座に常に叱るイメージです。よく言えばしつけです。
「こら!」「またか!」「やっぱり!…」
しかし…だいたい、子供は落ち込んでいき、最後は「どうせ…」と自己肯定感を下げ、自分の無力さを学ぶ残念な結果になってしまいます。
②の先生は、教育的無視ができる先生です。あれもこれも叱っていれば子供は立つ瀬がなくなります。よっぽどだめなこと以外は見て見ぬふりをします。これでも、学級は水平移動をしていくので授業が無茶苦茶じゃない限りは3月を平穏に迎えることができると思います。しかし…子供たちの成長するチャンスを奪っているという認識のある教師は少ないかもしれません。しつけからの、立ち直り時における成長がなくなってしまうので、淡々と平坦的な1年を過ごすことになると考えます。
やっぱり、教師なら③の先生を目指したいものです。
「こら!」と指導をしてもよいのです。その後の、「がんばれ!」「できたね!」の声掛けが子供も教師もうれしいし働く価値につながります。しかし、教師は忙しく子供たちの立ち直り行動について承認することを忘れがちになってしまっています。
③のわくわく先生を目指すのであれば、最初の指導だけでなく、そこから見守って、価値づけする。
「叱る⇒励ます⇒ほめる」のプロセスを教師が忘れずに続けることで子供たちは、立ち直り時に成長していくことができるはずです。①のがみがみ先生は「叱る⇒叱る⇒叱る」で声をかける量は同じなのにきっと③の先生のほうが楽しく働けると思います。
私の学年では、③を目指しているので、子供たちどうしでも、同じような声掛けが最近は見られてきました。同じ声をかけるなら、みんなで成長していきたいですよね。
そんなことを、警報が出た午後に改めて考えていました。
休日の朝です。一日が充実したものとなりますように。
コメント