荒れている学級の子供たちのノート… 飛び込みで支援に入っても悲しくなることが多いです。ノートをそもそも出さずに、机の下に入ったり飛び出している子供もいる状況なので、ノートを出して授業に参加しているだけでも頑張っているのです。
しかし、「頑張っていることを馬鹿にする」雰囲気が、荒れた学級には存在します。だから、わざと利き手と逆の手でノートを書いたりする子もいます。そんな、荒れた学級の子供たちを見ていても、ノート指導が荒れへの防止にもつながると考えました。
そもそも、ノートを書くことには以下の2つの意味があると考えられています。(小黒先生、東京都葛飾区道上小学校の記事を引用)
【ノートの意義】
①学習の記録
②思考の整理
①は、自分の学びの足跡として、後で振り返れるようにする。と、私もよく子供たちに話しますが…正直、なかなか振り返る必要性のあるノートづくりができていない状況です。反省…GIGA端末がこれから幅を利かせていくので、振り返りやすくなっていくのでしょうか…私が、子供だったら、面倒でいちいち振り返らないと考えます…これは、教師のスタンス次第ですね。
②は、書くことで考えを整理して、考えを明らかにするためにする。こちらは、紙のノートの特権だと思います。私も、よくノートにメモ書きをしますし、子供たちにもするように声をかけています。学習記録より、考えをメモして学びを深めていければと思っています。
とまぁ、ごちゃごちゃと書いていますが、荒れないために大切なことは、「何をどのように書くか」決めてあげるという点だと考えます。しんどい子供は何を書いていいかわからないから、困ったシグナルを出し始めます…だから、全教科同じように書くことで安心して授業に参加できるようになるのです。きれいなノート、お手本のようなノートなんて必要ないです。安心して授業に参加できるノートがとっても大事だと思います。
だから、私は、以下のルールで1学期の最初にノート指導をしつこく実践しています。
【ノートに書く共通項目】
①日付
②ページ数
③タイトル(単元名)
④めあて
⑤まとめ
この5点は、どの科目でも同じ色で書くようにしています。そして、①~③が素早くかけている児童をほめたりしながら、授業にもスピード感をもって取り組むようにしています。書く時間などは学年によって異なると思いますが、時間をはかったりしてゲーム感覚で取り組んでいくとクラス全体のスピード感も高まってきます。
そして、荒れないためのノート指導で一番大切なことは…
全時間ノートをチェックすること
教師が「見た目の丁寧さ」以外の部分に着目して、良い点をほめてほめてどんどん発信することです。時間が、なければスタンプだけでも構わないと思います。最初は、黒板を写しているだけかもしれません。しかし、それでも1時間、子供たちは頑張って授業に参加しているのです。大人でもしんどくて、出たくない会議だってあると思います。しかし、子供たちはつまらない授業でも、苦手な科目でも一生懸命に参加して、ノートを書いていたのです。だから、教師もその頑張りに応えて目を通す、そして、ほめるという活動をしていきたいものです。
教師の視点が広まれば、友達同士でノートを読み合い、学び合うこともよい一手です。だらかが、みてくれている安心感をノート指導にも取り入れて、荒れないための指導技術を一つでも増やしていきたいですね。
今日も一日、充実した日になりますように。
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